相続税対策に役立つ「MS法人」(6回目)

相続税対策の方法 投稿日:2015年8月23日
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かしこい相続の日本相続研究所

~相続で困る人を「ゼロ」にするブログ~

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こんにちは!

最近、映画を見に行く機会が増えています。

今回は、
今話題のジュラシックワールドを見てきました。

内容については書きませんが、
映画の中での音楽の使い方が非常に上手いと感じました。

音楽によって見ているこちら側が緊張感を持つので、
映画の世界にのめり込むような工夫がされていました。

この辺りの工夫が、
他の映画よりもずば抜けているので、
大ヒットしているのかもしれませんね。

映画一つ取っても、
なぜこの作品が人気なのか?

などの視点を混ぜながら鑑賞すると
学びが沢山あると思いました。

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ここからがブログの本編です

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さて、
6回に渡りお伝えしてきたMS法人についても
今回で最終回となりました。

前回の続きと同様に、
MS法人のメリットについて
残りの2つを詳しく解説してきます。

5.医業と連携した新たな事業展開の可能性がある

「MS法人」は医療法に規制されることはないため、
多様な業務が可能です。

例えば、
医療機器や化粧品(ドクターズコスメなど)の製造販売、
訪問介護やデイサービス・デイケアなどの福祉サービスを
はじめる会社が増えています。

ただし、
化粧品や医薬部外品の製造販売、医療機器や医薬品の販売には、
それぞれ薬事法と医療法の許可が必須です

6.資金調達がしやすくなる

医療法人の収入は、診療報酬債権が中心です。
この診療報酬債権は請求してから
支払われるまでにタイムラグが生じます。

そこで医療法人は、運転式をある程度
余裕をもって確保しなければなりません。

ところが、
医療法人は株式や債権を発行することはできません。

そこで医療法人に代わって
MS法人に資金調達をしてもらい、
医療法人に貸し付けるという方法をとります。

「MS法人」は普通の株式会社なので、
社債発行・証券化・新株発行などによる資金調達が可能です。

金融機関によっては医療法人に対して
「貸し渋り・貸し剥がし」をすることもありますが、
不動産を所有するMS法人ならそれを担保にできるので、
貸し惜しみすることも少ないと思われます。

MS法人を設立するときのアドバイスとしては、
個人であれ、医療法人であれ、
MS法人としっかりと契約書を交わしておくことです。

医療法人とMS法人は同族関係にあることが多いため、
業務範囲や取引内容を明確にしておかないと、
相続が発生した時など、
後々、親族内でトラブルになりやすいからです。

契約書があれば
揉め事が絶対に起こらない訳ではないですが、
被害を最小限にとどめるのには役立ちます。

長くなりましたが、
全6回に渡るMS法人の説明は以上です。

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