家屋の相続者必見!日本の住宅の寿命は?

基礎知識 投稿日:2014年6月26日
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かしこい相続の日本相続研究所

~相続で困る人を「ゼロ」にするブログ~

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こんにちわ!!

相続税対策として、木造の賃貸物件を建設する大家さんが多くいらっしゃいます。

相続財産として譲り受ける子供たちの心配事の一つとして、建物が古くなったらどうすればいいのか?という気持ちがあると思います。

今日は日本の住宅の寿命についてです。

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ここからがブログの本編です

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日本の住宅の寿命は約30年と言われています。
一方では街を見回してみるともっと古い家が普通に建ち並んでいます。

木造の寿命の際によく引き合いにだされるのが「法隆寺」でしょう。
こちらは約1300年建ってもその強度は落ちていません。
普通の住宅でもメンテナンスをきちんと行えば100年以上は強度が持つことが研究で実証されているそうです。

日本の住宅の寿命(除却統計)は約30年という統計があります。
100年以上持つはずの住宅がなぜここまで短くなってしまうのでしょうか?

原因としては
1、時代背景
終戦直後の住宅不足を背景に、戦後は質より量の確保が求められ、量の不足が解消された
昭和50年以降、質を求めて建て替えが進んできた
2、安定か住み替えか
家族構成やライフスタイルが変化した場合、家が古くなって気に入らなくなった場合、日本では
取り壊し建て替える傾向にあります。欧米では売却し別の家を購入し引っ越す傾向にあります。
3、施主の意識
日本では施主が自分のために家を建てて住みます。自分と家族のための家であり、その後別の第三者
が使うことは想定しないのが一般的です。
一報、欧米では特定の人のための住宅ではありません。中古の住宅を買い、自分の好みのインテリアや
庭を作りかえる程度です。その住宅が手狭になったら別の住宅を購入し、引っ越していきます。
4、地震
地震大国日本では古い家は不安になってきます。リフォームに費用をかけるくらいならば立て替えに
よって安心を得ようという意識があります。実際に建築基準法も大地震の度に改正され、新しい住宅の
耐震性は格段に向上しています。

外国と比較した場合、日本の住宅の寿命は平均で約30年、アメリカは約44年、イギリスでは約75年と確かに短命であるこが分かります。
ただし実際はハードの面での事情ではなく、様々な諸事情によることが分かります。

ここまで木造住宅の寿命は約30年と綴ってきましたが、社団法人住宅生産団体連合会調査によると
    2004年(平成16年)     32.1年
    2005年(平成17年)     32.6年
    2006年(平成18年)     32.5年
    2007年(平成19年)     33.3年
    2008年(平成20年)     33.0年
    2009年(平成21年)     34.0年
    2010年(平成22年)     34.3年

と年々伸びていることが分かります。

日本ではこれまで上述の諸事情より建替えが主流でした。
今後は持家の意識の変化や住宅の質の向上から、中古の流通がより活発になってくるのではないでしょうか。

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